がん治療 休職日記 毎日日曜日

がん治療で休職しました。休職後の生活の変化とがん治療、抗がん剤の副作用について書いています

がん治療 休職日記 毎日日曜日 生活の音

  がん治療で、休職し、生活のリズムが変わりました。家にいるので当たり前かもしれません。ただ、自分のスケジュール優先で見ることの無かった家族の姿を見られます。治療で休職と聞くと、何だかマイナスのイメージばかりがつきまとう気がしますが、決してそうとばかり言えません。何かji自分にとっての気づきのような家族の姿もあるものです。

 

 朝は、朝食の準備の音。朝起きる時の決まった音です。しばらくすると、家の前にある保育園に向かう子供の声がうっすら聞こえてきます。いつもの決まった生活の音です。

 

 私は、朝、息子を「いってらっしゃい」と送り出すのです。高校まで1時間の道のり。「いってらっしゃい」は今日も無事にとの願いかもしれません。健康だっ時、シフト勤務の私は朝早くに家を出ることもありました。就学前の息子は、パジャマのまま、「お父さんいってらっしゃい」というので、「あぁ言って来るよ」と言い出かけました。息子が幼少の時の思い出です。

 

 今どうでしょう。送り出された私が、息子を送り出します。そんな時は、息子が幼少の時を思い出します。小さく笑ってしまう瞬間です。生活の変化、あの時と全く逆、そんな日常は、会社勤務をしていた時には全く思いもつきません。私は私、息子は息子のスケジュールで動くだけ。残業で深夜帰宅となれば、朝すれ違い、夜すれ違い、コミュニケーションも何も、あったものでは無い日もありました。

 

 休職は生活が変わります。がん治療をしながら、副作用に悩ませられながら過ごすとは言え、毎日、毎秒ずっと苦しむわけではありません。診療間隔の空く治療では、家で過ごす間、定年後のような何でもない日常が続く日も多いのです。

 

 今日も元気に学校に行く息子を見ながら、生活のリズムが変わった事を実感します。でもそれは、家族とのコミュニケーションが増えることでもあります。マイナスの出来事だけではないのです。