がん治療 休職日記 毎日日曜日

がん治療で休職しました。休職後の生活の変化とがん治療、抗がん剤の副作用について書いています

がん治療 休職日記 毎日日曜日 抗がん剤副作用 ②

 抗がん剤で私の身に起きた副作用の話です。口内炎と味覚異常について。飲み薬のエスワンタイホウという抗がん剤の飲み薬の副作用です。

 

 口内炎は、食事を飲み込む時、痛いです。喉の奥にできると食べる度に痛みを感じ食事量が減ります。

 私の場合、3週間で5kg体重が減りました。食べやすい物はほとんどなく、あまりに痛い時は、ゼリー状の飲み込むような栄養補助食料のようなもので過ごしました。柑橘系のジュースが染みる時もあります。飲み物も選ばないと痛いだけ。ヨーグルトを食べただけでも口内炎ができたこともあります。この時は、症状を主治医に話し、抗がん剤の投与と飲み薬をスキップして3週間の休薬期間を取りました。

 

 味覚異常についてです。これはゼロータという薬の服用期間中に症状が出て、その後薬をエスワンタイホウに切り替えても残っている副作用です。

 兎に角味が変わります。健常の時、まさか味が分からなくなるなんて経験したことはありません。実際かなり食事がしづらいです。

 お米を食べるにしても、甘味を感じず味もしないので、何だか粘土状の異物を食べているような感覚になります。肉も同様で、脂身の甘みを感じないので弾力のある異物を食べる感覚になります。そうなると食事はすすみません。その時はうどんばかり食べていました。うどんも上記と同様な気もするのですが、汁物がいいのでしょうか?なぜか食べられるのです。

 何が良くて、何がダメなのか本人もわかりません。食べてみて初めてダメだとなるのです。こうした悩みは大変です。家内が食事を用意してくれていたのですが、途中ギブアップだとこぼしたこともあります。

 

 副作用は千差万別と何度も書きました。私の身にさえ様々不都合が起こります。それでも気重になったことはありません。嘆いたところで変わらないから。

 病院で点滴投薬中に管理栄養士の方が巡回していて、私の話を聞いてくれました。「食べてみたいと思ったら挑戦してみて、食べられるものを食べる」、シンプルなようですが、答えでした。私もそう思っていたので納得が深くなります。

 その時に食べやすい食材で、医療でも用いられる様々な食材の乗ったパンフをもらいました。同時に世の中には私同様食事で困る場面を持つ方がいかに多いか知りました。