がん治療 休職日記 毎日日曜日

がん治療で休職しました。休職後の生活の変化とがん治療、抗がん剤の副作用について書いています

がん治療 休職日記 毎日日曜日 年賀状を書く

 がん治療をしながらも、年末は年賀状を書きます。

 

 その時に、今の私の病気の状況を書くべきか悩みます。病気とかけば、心配かけるだけだし、がんと書けばさらにどう暮らしているのだろうとより心配をかけます。休職中と書けば、何でそうなったのかと、それはそれで憶測を呼ぶものと思います。

 

 この年になると、年賀状が年に一度のご挨拶になっている方も多いです。それでも、無事に暮らしていると知らせをもらうと、友好中当時の思い出など思い出すもの。そうやって遠くに行った友人の今を知ります。

 

 そんな年に一度の挨拶の話題に、私の病は不向きです。全く病気のことには触れずに書きます。今を表現しない近況報告がメインとなるのですから皮肉です。知り合いには私は無事に暮らしてると。

 

 直腸がんになり、その時には転移の肝臓がん2つ。その後直腸がんが再発、腹膜播種の状態でお腹の中にはがん細胞でいっぱい。さらに原発巣のがんの切除で、縫合不全を防ぐため人工肛門で四ヶ月過ごし、人工肛門閉鎖の手術もしました。

 全快の判断の日に転移の肺がんが5つ以上あるとの診断。もちろんそれぞれに抗がん剤治療を行っています。

 今はいくつかあった肺のがんがなくなり、残ったがん細胞も微小な腫瘤となって投薬が一旦休止。それが現状。

 

 これを時系列で語るには対面でないと難しいと思います。もう4年と数ヶ月治療を継続しておりますが、年賀状の季節には色々と考えてしまいます。往時の友人たちに自分の病歴なんて披歴しませんよね。そもそも年に1回の挨拶なんだから。

 

 それでももらった年賀状に自分の今を心配する文言がある友人もいます。安心して欲しいと言いたいですが、それはそれ。その年賀状に返信することはありません。

 

 年に一度の挨拶と言いながら、年末になると色々と考えるものです。もちろん私が、友人恩師を心配することもありますが、その逆もあります。それでも説明が尽くせないなら伝えません。そんな挨拶を続けています。

 

 健康の大事さはこんな日常に実感するものだなぁと思う年末です。