がん治療 休職日記 毎日日曜日

がん治療で休職しました。休職後の生活の変化とがん治療、抗がん剤の副作用について書いています

がん治療 休職日記 毎日日曜日 がん情報

 がん情報は玉石混交です。YouTubeを見ていても全く反対の事を主張する番組がります。

 

 抗がん剤を使用し、可能なら原発巣の切除手術も行う標準治療に基づいた治療の話もあれば、抗がん剤は使うな、がんは切るなという主張もあります。

 私の場合は内容を見てどちらに納得性や説得性があるかで、標準治療の有効性をという番組を見るようになりました。

 

 現実私のかかっている病院では標準治療をもとに治療しておりますし、私のがん治療もそのおかげで回復に向かっています。がんを切るなという主張を信じてそうした治療をしていたなら、今頃、私は死んでいたと思います。

 

 最近、重曹でがんが治るという説をイタリヤの医師が唱え、その著書が日本でも読めるようです。ただ、その内容自体には科学的根拠がないそうです。実は、私の母も周りの人からの助言で私に重曹を飲めと送ってきました。がん患者を抱える人の周りには、いかに良かれと思う意見が多いか、そして、その意見が医学とは全く異なっているかとは無縁の意見が多い実態があると思います。

 

 重曹は、飲んだら、塩と水と二酸化炭素になると知りました。化学式で胃酸が足されれるとどうなるかわかるようです。つまり炭酸の塩水を飲んでがんを治そうとするのと一緒とのこと。確かに、塩でがんが治るならそんな気楽な話はないと思えます。

 

 身近にある情報に私の母も乗せられて、がんを患う息子に良かれと思い何か送ってくる、そんな事柄、実際にはどこにでもある現象なんでしょう。ただ、それで却って健康被害が出たらどうするのか。良かれどころか、悪き提案でしかありません。

 

 YouTubeには様々な意見がありますが、根拠の薄弱なものに、藁をもすがる気持ちとなり騙されたくありません。事実や臨床など結果のあるものの中で治療を進めたいと思います。

 

 がんになると、遠い親戚の方が問題になるなんて話もYouTubeで聞きます。そうした当事者ではないが、良かれと思う人たちの善意が却って混乱を招くという話です。

 

 本当に気をつけたいものです。