がん治療 休職日記 毎日日曜日

がん治療で休職しました。休職後の生活の変化とがん治療、抗がん剤の副作用について書いています

がん治療 休職日記 毎日日曜日 薄毛

 抗がん剤治療で髪が抜け落ちます。主治医に行っても命に関わらない副作用でもあり、そうですかで流されます。

 

 身体の事です。姿を見てすぐわかる副作用。薄毛をどうするか?それはそれなりに考える事柄です。どう見ても病身に見えるような抜け落ち方で、まばらに抜け、まばらに髪が残ります。全く美容師泣かせな髪の生え方。

 

 工夫はします、とにかく短くし大人坊主のようにします。それでも本人からすると今までとは異なる違った姿、副作用を意識せざるを得ません。

 再発の時には入道頭になりました。バサッというかドサっと髪が抜け落ちました。再再発時とは異なる抜け方。ただもう全く何も無いので致し方無いとしか思いませんでした。

 今回はまばらに残っています。家族はともかく、街で見たら何の病気だろうと他人に気を使わせてしまうような抜け方。

 

 頭髪は不思議な存在です。私の祖父と父は若い頃から髪がありませんでした。副作用で髪が抜けたと聞いた母は、ひどい目に会うなと声をかけてくれましたが、夫である父は若いうちから髪が薄いです。母の励ましは息子には向いて父には向いていませんでした。

 

 入道頭の時の免許の更新では、顔元のボリュームをと思い、ネクタイの結び目に溝をつけ立体的にました。そうすると写真撮る方から「ネクタイ曲がっていますよ!」って。頭への対策が他人には全く通じません。

 雨が降るとすぐわかるし、冬は思いの外寒いです。こだわって使用していたシャンプー、リンスも放置ですし、ドライヤーもほぼ使いません。写真撮ると光るし、今までと違うことばかりです。

 

 一方、普段私が話しかけてうるさがれる息子が珍しく私に話しかけました。大変珍しい事。「お父さん、髪、のびてきたね…」まばらの髪でものびます。息子にとっての話題の切り口にはなりました。薄毛の効果でしょう。