がん治療 休職日記 毎日日曜日

がん治療で休職しました。休職後の生活の変化とがん治療、抗がん剤の副作用について書いています

がん治療 休職日記 毎日日曜日 会社の評価

 がん治療が始まり三年半が経ちます。

 最初がんが見使った時は転移もあり、10ヶ月にわたる治療でした。会社の方は治療スケジュール中心にして、年休取得、定期的に休むようにします。再発時も同様です。約一年間、治療を優先した働き方です。そして再再発が今。今回どうも間が悪く、前回の治療が終わり、日常生活に戻れる話が聞けると期待した診療日に、再再発の診断を告げられました。そこから半年、休職を申請する決断に至ります。

 その間会社は応援してくれました。治療優先の勤務で、いつ年休を取得するのかスケジュールの確認を行い、その中で業務をこなせるように取り計らってもらいました。異動もありましたが特段不満もありません。

 私も治療や療養でいるはずのスタッフがいなくなる期間があるわけですから、業務遂行には特に気を使いました。できる限りの力で遂行に当たります。まぁ心情として当たり前のようにそういう帰着をしたのです。

 無理もしましたし、抗がん剤投与の副作用がきつい日もありました。それでもやれることや着地させたい仕事を着地させ期限内に報告できるようにと奮起していたと思います。

 

 それでも年2回の会社での評価はどんどん下がります。だだ下がり。

 その時は不満を感じない訳ではありませんでしたが、甘受するしかありません。病身です、ただせさえこちらのスクジュールで、やれこの会議には出席できません、この報告時には療養中です、研修担当変わって頂けませんか副作用がキツく出てできそうにありません、入院しますので数週間業務を引き継げませんか、など私は会社に様々なお願いをしています。そりゃ毎日きっちり時間通り働き、いつも通りの成果を出すスタッフと同列という訳には行かないでしょう。会社の事情より、治療という私事の事情を優先している訳ですから。

 

 会社は頑張りを評価しません。あくまで会社に発生する様々な事情を汲み取ってリターンするスタッフが優先です。今思うと当たり前なのですが、そう思い切るまで少し時間がかかりました。過程より成果物やそこに至る均一の行動が良いのです。

 休職を思い立てたのもこの事を得心できたからと思います。思い切れたので、行動に移せました。今治療に専念でき、業務がなくストレスフリーでいられます。

 私と同様に治療と仕事の両立をと奮起されどうしたものかと悩まれる方がいたら、こうした考え方を示して、考え方の幅が広がる方がいても良いのではと思っています。

 人生100年と言われ出していますが、50代前半で再再発のがん治療をしてる人間にあと何年の延長戦の期間があるかなんて分かりません。ただ人生100年であと50年あるよと言えないというのは分かっています。その延長戦の使い方、人生の様々なカテゴリーを覗いて見たいと思っています。限られた命だからこその思いです。

 それとも仕事一辺倒(昭和型)だったこの30年の反動だと冷笑を受けるでしょうか。